★第3回がるこれポエム大会★
■テーマ1：夏(※ドラッグすると表示)
●我流
『夏』
今年も忘れられない季節がやってくる。
どうにかしてしまいそうなほど暑苦しくて、
それでいてどこか感慨深いあの季節が。
空は晴れ渡り、眩しい日差しが差し込む。
海はきらびやかにデコレーションされ、
浮かれた人々が思い出を作ろうと賑わう。
山は光と影に分かれ、鳥達は木陰で涼む。
川はゆらゆらと流れ、魚達は元気に踊る。
街は人々で溢れ返り、女達は肌を露出する。
蝉はミンミンと歌いだし、コーラスを奏でる。
子供達ははしゃぎだし、家から飛び出す。
カップルは記念をつくろうといそしむ。
アイスは溶け出し、たらりと零れる。
毎日が思い出の１ページになっていく。
そんなノスタルジーな季節。それが夏。
今年はどんな夏になるのだろうか。
●西野
『蝉の羽音』
いつの日か遠い記憶
暑さに塗れて過ごす日々
長く長い旅だったね
目を背けて歩いた道
何回聞いただろう
蝉の羽音
切なくて悲しくて
もがき苦しんだ道
光がそこに見えた時
夏の暑さもひんやりと
巡る季節も穏やかに
蝉の羽音も心地良く
■テーマ2：SEX(※ドラッグすると表示)
●我流
『赴くまま』
ドクン、ドクン。
脈がリズムを奏でる。
クチュ、クチュ。
いやらしい音が響く。
ハァ、ハァ。
呼吸が荒くなる。
ピト、ピト。
汗が滴る。
重なる。交わる。
それが本能。
●西野
『薔薇』
深紅の花弁に魅せられて
鋭い棘は針になる
針は心臓を貫き
貴方を虜にする
甘い吐息に誘われて
貴方は交わりを求める
淡い唇を重ね合わせ
柔らかな膨らみを弄れば
心は私のもの
針は深く
貴方はもう逃げられない
■テーマ3：星(※ドラッグすると表示)
●我流
『ジ・アース』
最初は、無だった。
どこまでも続く、無尽蔵にある虚無空間。
いつだかどこかで爆発が起こり、弾けた。
泡のようになった空間は、
それぞれの個体に分かれた。
爆発によって誕生した大きな石。
とある石は神により命を吹き込まれた。
やがて石に緑が生え、
それを食う者達も生まれた。
頭のいい生き物が誕生し、
高度な文明が発達した。
石は今も成長を続けている。
終わりを迎えるその時まで。
その石の名は・・・
我らがジ・アース！
●西野
『赤い星』
どれだけの想いだろう
愛に恋
幸せに誓い
想いの詰まる星空に
赤い星が一つ
キラキラ光る蒼い星
ジリジリ光る赤い星
皆が蒼に想うなら
僕は赤に馳せてみよう
時は流れ過ぎるなら
一度は止めて還りたい
