『猫のレストラン』

本日は晴天なり。
俺は今日、この雲一つない空の下で重大な決意をした瞬間熱中症で倒れた。(りこ
俺が気づいた時、横にもう一人人が倒れていた。
起き上がって見てみるとどうやら20代くらいの女の人のようだった。(ごま
俺はケダモノのようにその女を舐め回した。女は俺のヨダレでびちょびちょになった。(我流
そんなことをしても気が付かない女を見下ろして俺は次に何をしようか考えてポケットを漁った。(りこ
するとポケットの中に激辛スナックが入っていた。
俺は考えるより先に彼女の口にそれを突っ込んだ。(ごま
「塩分補給完了!でもチョー辛ぇんですけどー!」女が息を吹き返した。
「でもまぁ、あんがとな!w」
その女に礼を言われたことよりも初対面なのにタメ口をきかれたことに無性に腹が立った。(我流
「ええねん、ええねん!気にすんなや!」
腹がっ立った腹いせに俺もため口で、しかもエセ関西弁をつかってやった。(りこ
「だよねー!気にしなくていいよねー」女は調子に乗っているような口調で適当な返事を返した。
俺はそれを聞いて更に怒りのボルテージが上昇するのを感じた。(ごま
「てかなんでウチびちょびちょに濡れてんの?しかもなんか唾臭くね?」
「ひゅーひゅーひゅー♪」俺はとっさに口笛でごまかした。(我流
「お前なんか知ってるっぽいな?」どぎつい眼力で強烈な視線を送ってくるので思いっきり目をそらしてしまった。
しまったと思った時にはもう遅い。
・・・みんなもそんなことあるよな??俺は「しまった」と思いながらも「大量の猫が舐めてたのを見た!!」
と思いっきり無理のある嘘をついてしまった。(りこ
流石に無理があり過ぎたのか女は「は?!意味わかんねーし!ふざけんなよ!」と叫んだ。
すると都合のいいことに近くに猫が通りかかったので、慌てて捕まえ
「こ、こいつとか…」と怒り狂う女の前に差し出した。(ごま
「お、ラッキー食料げっつw」女は猫を掴むと頭からムシャムシャ食いだした。
俺は恐ろしくなって逃げようとした刹那、二人の黒服の男に行く手を阻まれた。
するとその奥から演歌歌手の天道よしみが出てきていきなり歌いだした。
「逃げたらアっカっンー 逃げたらアっカっンー ここから逃げずに 猫た〜べて〜♪」(我流
どういうことだ。俺は混乱状態に陥った。
この異常な行動をしているのが本当は正常で、正常なはずの俺が実は超異常者じゃないのか、、、
思いつめた俺はつい叫んでしまった。「俺は毒味係じゃねぇ!人に食べさせたいならお前らが毒味しろ!!」(りこ
俺が叫んだにも関わらず黒服の二人組も天童よしみも微動だにしない。
すると猫を貪り食っていた女が肉片を片手にこちらに近づいてきた。
俺はその姿に吐きそうになりながらも逃げようともがいた。(ごま
ガキンッ!「いでっ!?」後ろからマイクが飛んできて俺の後頭部に当たった。
「おのれ天童〜!!」俺は天童よしみにとび蹴りをくらわした。よしみはしんだ。(我流
動揺した。まさかあの天童よしみが俺のとび蹴りで死んでしまうとは、、、、
俺の同級生の中で天童よしみとはいわばラスボス。
そのラスボスを一発で倒せるなんて。俺は敵を甘く見ていた。そのせいで、、、、、(りこ
気づくと女が俺の背後に来ていた。
俺はもう少し早く逃げれるところを動揺して逃げ遅れたのだ。
女は俺の両腕を片手で器用に捕まえ、
「はい、あーん」ととびきりの笑顔とともに俺の口元に猫の肉片を運んだ。(ごま
いやまじかんべんして・・・そう思いつつ俺は猫の肉片を口にする。
「んまい!!なんてんまいんだ!!!」俺はここで閃いた。
-3年後-
賑やかな街にたたずむおしゃれなレストラン。その看板には「猫肉レガーレ」と書かれている。
その異色のレストランは口コミで話題になっていき、今やネットの評判で3ツ星認定されていた。
そこで毎日汗水たらして働く二人の姿があった。それは俺と、婚約指輪をはめた女だった。(我流

Fin

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