『今日から僕はポセイドン新章〜そして伝説へ〜』

僕はその日ただ公園のベンチに座って一日中絵を書いていたはずだった。
彼女に会うまでは…(ごま
彼女はラップのリズムで公園に登場したかと思うと、僕の目の前で倒れた。
「だ・・大丈夫?」彼女に聞いてみた。(シン
彼女の名前はゴリ美。はるか昔絶滅したはずのたけのこ族の末裔、生き残りらしい。(我流
僕の前に倒れた彼女は全身傷だらけで、190cmもあろうかという身長と、
身につけたボロボロのゴリラの着ぐるみも相まって化け物のような様相を呈していた。(ごま
このままではゴリ美の命が危ない、そう思った僕は、関わりたくないので足早に公園から立ち去ろうとした。(シン
・・・と思ったら後ろからゴリ美にがっしり腕をつかまれた。
「待って、ウチさ超ガチでハリウッドねらってっから、協力しないとかマジでないんですけど!」
ゴリ美のいいぶんは僕からしたら全くワケのわからないものだったが、
とにかく腕が痛かったので、しゃーなし引き続き話を聞いてやることにした。(我流
彼女の話は支離滅裂だったのだが、
要約すると新大陸にいると言われる小人に会って一緒にハリウッドに出たい、ということだった。(ごま
ゴリ美の話を聞きながら、ぜって無理、つか動物園行ってろと思ったけど
「応援してるよ、ゴリ美ちゃん」と白々しく応援の言葉をかけた。(シン
しゃーなし僕はグーグルマップで新大陸を突き止め、その日中にゴリ美と出発した。
新大陸は意外とあっさり見つかり、それが竜宮城だということが判明した。「意外すねー」(我流
「ねーねー、ここら辺に小人いたりしてない?ちょっと探してるん…」
ゴリ美は近くにいたおばあさんに声をかけていたのだが、途中で言葉を切り唖然とした。
それは彼女の真横にいつの間にかヨレヨレのTシャツを着たおじいさんが立っていたからだった。
問題はそのTシャツの柄だった。(ごま
柄には「ぽせいどんmk2」とようやく読めるような汚い字で書いてあった。
ゴリ美と僕は直感した、こいつは金を持っている。
そこで、ゴリ美がおじいさんにスクリュードライバーを決めて失神させ、僕はポケットから350円を抜き取った。
「ハリウッド進出へスポンサーが見つかって良かったね」僕はゴリ美にそう話した。(シン
気がつくとそこにアロハを着たおじいさんが仁王立ちしていた。
名を亀仙人といい、どうやら亀つながりでここに住んでいたらしい。
亀仙人は「ポセイドンの仇ぃぃ!!」と叫びながらかめはめ波を撃ってきた。
僕はゴリ美を盾にしてことなきをえた。ゴリ美はしんだ。(我流
僕はゴリ美の亡骸を見つめながら自分の目に涙が浮かんでいるのに気がついた。
僕はゴリ美の仇を取ることを固く決意し、亀仙人と対峙し睨みつけた。(ごま
分かる、亀仙人の強さ。
スカウターで見ると亀仙人の戦闘力は35を超えていた。
通常の小学生で75なので相当な数字である。
僕は今までの人生を回想しながら自分の中に力を溜めていった。すでに戦闘力は3億5千万を超えていた。(シン
亀仙人は性懲りもなくまたかめはめ波を撃ってきた。
僕はふっと息を吹くとその波動は亀仙人にもの凄い勢いで跳ね返った。波動は光の速さを超え、
それが直撃した亀仙人は一瞬で消し飛んだ。ついでにうしろにいたおばあさんも塵と化した。(我流
僕が長旅と短い戦いの疲労で放心状態になっていると、足元で呻き声がかすかに聞こえた。
ポセイドンmk2だった。
僕はどうしてそうしたのかわからなかったが、そのじいさんからTシャツを無理やり引っぺがした。(ごま
おじいさんはもう用なしだったので手刀で首を跳ね飛ばしておいた。
そして僕はそのTシャツを着て言った。「今日から僕がポセイドンだ!!」
尊い犠牲を経てポセイドン伝説はこうして新しい時代を迎えたのであった。(我流

Fin

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