『ワイがたこ焼きマンや!』

ワイの名前は銀二。コテコテの大阪人や。地元の本場たこ焼きが大好物なんや。(我流
今日もウキウキでたこ焼きを買うてもうた。リバウンド真っ只中や。(鳥
アカン、またぶくぶく太ってしまうやん。せやけどやめられまへんなぁ。
でも今日はいつもとちごうとった。新しくできたちょっと変な店で買うたんや。
店主の目に生気がおまへんかった。
その店主が作るたこ焼きもちょっと変な光がでてたような気ィするけど気のせいでしたかな?(我流
まぁええ、腹ん中に入ったら一緒や。いざ実食や!(鳥
ワイはそのあつあつのたこ焼きをふーふーしながら口に頬張った。「なんや!?」
だんだんわての身体は熱くなってって、それが収まったかと思たら、わては巨大化しとった。(我流
「アカン、家の屋根突き破ってもうた!ローンまだバリバリあるで!」
買ったばかりの新築は、あのたこ焼きのせいで一瞬にして消し飛んでもうた。(鳥
あたりを見渡したら、わいが住んどる街の景色が全部見渡せた。
遠くからこっちに向かって怪獣が向かってきとる。ビルや住宅は潰されていきよる。
「せや、ワイが、ワイにやれっちゅーことか!」(我流
怪獣による被害が拡大しとるさかい、はよせんと大阪全滅やん。
「まっとれや怪獣、今銀二はんが成敗してくれちゃるわ!」(鳥
そない息巻いとる間に他の巨大化した人間数人がその怪獣をリンチして殺しよった。
「なんやねん・・・ワイは選ばれし者とちゃうかったんかいな」
それに巨大化解除の方法が全然わからへん。どうやったら普通の人間戻るんや・・・(我流
あれこれ考え10分ほど経って身体に違和感感じてきた。
「これ、縮んどるんちゃうんか?」
だんだん視界が低うなってった。「戻れるんか!?やったで!」
さっき潰れた家が見えてった。(鳥
「あれ?」ワイは人間サイズより更に小そうなりその潰れた家に置いとったたこ焼きケースの中に納まった。
ワイは気ィ付いたらたこ焼きになってしもーとった。「なんでやねん!?」
「カー カー」「ぎゃああああああああ」ワイはカラスにつつかれてその短い一生を終えてもうた。(我流

Fin

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