『とんがりキッズ』

僕は7歳の男の子。身長は132cm。体重は37kg。至って普通の男の子だ。
今日は公園に遊びに行くとしよう。(鳥
公園に着いたとき、僕は見てはならないものを見てしまった。
全身タイツで頭にダンボールを被り、全ての指にとんがりコーンを装着した変なヤツがいた。
ソイツはこっちに気がつくと、イキナリ話しかけてきたのだ。「食うけ?」(我流
「おなかいっぱいだからいりません!」僕はすぐに断った。それが間違いの始まりだった。
僕が背中を向けた途端に追いかける準備を始めていたようだ。(鳥
振り向けばヤツはクラウチングスタートの姿勢になっていた。次の瞬間・・・
ダッ!ものすごいスピードでこっちに迫ってくるではないか。このままでは追いつかれてしまう。(我流
必死に逃げようとしたものの、それもむなしく5秒で捕まった。
「いい子だからとんがりコーンを食べるんだ!」相手は物凄いしかめっ面になっていた。(鳥
僕は得体の知れないモノを食わされそうになり、鳥肌が立ってしまっていた。
「いやです!いやです!」抵抗もむなしく、結局押し込まれてしまった。「フガッ」(我流
すると突然僕の身体がヤツと同じ大きさになってきた。自分の携帯に写った姿をみてみると、
僕も全身タイツにダンボール姿になっていた。「どういうこと!?」(鳥
気が着けば僕の周りは僕達と同じ格好にされているヤツで溢れていた。
こうして、とんがり王国は築かれたのである。この後、僕がその王子になるのはまだ先の話。(我流

Fin

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