『はじめてのしんさつ新章〜じごくでもしんさつ〜』

目覚めると、そこは地獄だった
「あ、お兄さん来たんだ」
「少女!」
瞳の紅い少女再び。
「俺、死んだみたいだ」
「その様ね」(しー
ここは死後の世界……?それなら、あの小さな子供は
「君は一体…何者なんだ…?」(しず
俺は何故か死ぬとき持っていた聴診器を手にしていた。
「こっ、これッ!つかわせてくれないか?」(我流
「いいけれど」
「しゃッ!」
思わずガッツポーズ
「はい、どうぞ」
服を躊躇い無く上げる。
聴診器を使い、音を聴く。――が、音がしない。
「あれ?」
「どうしたの、お兄さん。それ使いたかったんでしょう?」
「そうだけど、え、でも」
音が全くしない。ってか心臓の鼓動全く聞こえない。
少女は慌てる俺を見てクスクス笑う。
「どーしーたのー?聞こえなくて残念無念って気分って、ところかしら」
「なん……何なんだお前!人間か!?いや人間じゃなくて、人間ですら無くて、何者だ!」
「私はね……」(しー
少し間を空けて、ほくそ笑みながら小さく呟いた。
「私は…悪魔よ…。本当はお兄さんが生きている内に食べちゃいたかったのだけど」
残念だわ、と言い残して軽蔑の視線を投げかける。(しず
「あー、そうなんだ・・」自分で聞いといてなんだが、
俺はそんなことよりそのツンっとした乳首にしか興味がなかった。
俺は指でその固くなった乳首をこねくりまわした。「あっ・・・やんっ///」(我流
「よし、俺が食べてやろう!」
思わずルパンダイブ。そりゃそうだろう、俺好みの少女を襲わないでどうする。
え?おかしいって?年齢が低すぎるって?
んな事、気にしない。だって、どうせ悪魔なんだし、実年齢500超えなんだろうし。
ふははははははは。(しー
だがそう甘くは無かった。
ルパンダイブは軽やかに回避されたのだ。それもそうだろう、跳躍のし過ぎだ。
今ならルパンの気持ちがよく分かる……。(しず
だが俺は諦めなかった。2度めのルパンダイブ。俺は少女に抱きつくことに成功した。
「あっコラやめなさい!」俺は少女のナイチチに顔をうずめた。「ミラクル幸せ!」(我流
「ミラクル幸せ!って何よ馬鹿!離れろ!離れなさい!……離れてぇええ!!」
「嫌です、食べると決めたので」
「いやぁあああ!そこの使い魔!閻魔様呼んできて!はやく!ハリー!」(しー
使いのハリーは急いで閻魔の元へと駆けて行ったが、人間と悪魔の戯れに付き合う程ひまではなく、寛容でもなかった。(しず
ひまではないというのは、主にロリ悪魔とのおいしゃさんごっこで忙しいという意味だった。(我流
そしてレズだった。(しー
いや、閻魔の性癖は今はどうでもいいのだ。
今解決すべきは、この忌々しいロリコン野郎から解放される事のみだ。(しず
私は閻魔様をいけにえに捧げることにした。なぜか、それは閻魔様もまた、ロリだったからだ。
私は閻魔様のところに一目散に逃げた。「閻魔様助けてください!」「どうしたのじゃ?」「いいから行け!!」
ドンッ。閻魔様を突き飛ばす。突き飛ばされた先には聴診器を持って目を光らせたヤツがいた。(我流
「……」
「なんじゃ、小僧」
「聴診器使って、いいすか?いいっすよね!答えは聞いてない!」
「!?」
一歩踏み出し、閻魔に近寄ろうとした、その時。
大きな岩が頭上に降ってきた。
潰される俺。
だが、死んでない。
「これだから、男は嫌いなんじゃ……( ゚д゚)、ペッ」
「あざーす!」(しー
喜んだのも束の間。抵抗すらしなくなったかと思えば、その場の空気がピリピリしたものに変わっていった。
「もういい……遊びは終わりだ。悪魔が親切に手加減してりゃ調子に乗りやがって……」
足場は砂塵と化していき、四肢は引き千切られていた。
「アンタには世話になったからね。磔にされながら、死ぬ事のない苦しみを味わえ」(しず
「甘い。ふんっ!」俺は力をためると、引き千切られた四肢がニョキっと生えてきた。しかもかなりムキムキだ。
「せいっ!!」ドゴォ。俺は悪魔のアソコをおもっくそ殴り、こう吐き捨てた。
「俺はリョナも好物なんでな」そう言いながら俺は勃起していた。(我流
「あぐッ!人間に何が出来る!この状況を変えられるとでも!?」
悪魔が禍々しい形をした剣を出すと、それを俺に向ける。
それを見ても気にしない、俺の今のパワーは彼女すら超えている。
「ふんっ!」
跳躍。ルパンダイブの倍の勢いで飛び上がり。
拳を握り。
力任せに全力で、下に向けて、ぶん殴る。
「ぬぅうううううううううん!」
折れる剣、驚く悪魔、笑う俺。
「なんなんだよ、お前、ほんと何なんだよ!ここ地獄だぞ!なんで化物みたいに覚醒しちゃってるのさ!」
「少女パワーだ」
「馬っ鹿じゃないの!一度死んどけよ!!って死んでるか畜生!!」
「少女パワーがある限り、俺は不滅!」
「知るか!!寄るな筋肉ダルマ!!」
後ろに下がる悪魔、近づく俺。
「さぁ、続きをしようか」
「来るなー!」(しー
この死闘は永きに渡り、幕を閉じた。(しず
そこには血まみれの悪魔と、興奮した獣がいた。

Fin

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