『けせらんぱさらんではないなにか』

俺は今めちゃくちゃ困っている。(我流
母ちゃんに頼まれた大根を買うためにスーパーまでやってきたのはいいのだが、
財布を家に忘れてきてしまった。俺としたことが。(アキ
お魚咥えたサザエさんじゃないんだから、まったく。世話の焼ける奴だぜ、俺は。(鳥
俺は全速力で我が家にかけこむことにした。(しび
俺は家に入った瞬間あることが頭によぎった。
昔国語の教科書に載ってたくらむぼん。あれは一体なんだったんだろう。(我流
すると俺のすぐ後ろから、謎の声が聞こえてきた。
「もにゅもにゅ、もにゅもにゅ・・・私は鳥だ」
後ろを振り向くとそこには、両手を広げた体は鳥で頭が人間という、
何とも言えない不可思議生物が立っていたのだ。(アキ
「もにゅもにゅ・・・お前は今くらむぼんのストーリーがイマイチ思い出せていないようだな。
何、心配は要らない。今すぐお前を鳥人間にしてやろう。」鳥肌が止まらなかった。鳥だけに。(鳥
「な、なんなんだお前は!」俺は得体のしれない変態に問いかけた。(しび
「そう、わたしがくらむぼんだ。」
俺は衝撃の告白に思わず息を呑んだ。
そんなハズはない!俺はくらむぼんのことをケセランパサランかなにかだと信じていた。(我流
「お前が探しているのは・・・この金の財布か?それともこの銀の財布か?」
変態はそう問いかけると光り輝く二つの財布を取り出した。どこかで聞いたことがあるぞこのやりとり。(アキ
「いや、俺は確かに財布を探しているけど、正直家の中ででそんな色の財布は見たことないぞ。パチこくんじゃねぇ!」(鳥
俺は誤ってこんな変態に正直に答えてしまった!こんな奴にかまってる暇なんてないのに!(しび
「お前は正直だな。そんな正直者のお前にはこの私の宝物であるビックリマンシール一式をプレゼントしよう!」
え、この場合って金と銀と普通の全部もらえるパティーンじゃねぇの??図ったなシー○ンやろう!
そんなことを考えつつも仕方なくそのビックリマンシールを受け取り、一枚一枚丁寧にくらむぼんに貼っていった。(我流
「ぬ!?貴様、私の体に何をする!そんなことをしたら身動きががががえjkせいんlsぢヴぇsぃうbhvれ」
くらむぼん(鳥)はみるみるうちにシールだらけになり、最終的によく分からない汚いサッカーボールのようになった。
俺、なんで家に帰ってきたんだっけ・・・。(アキ
何で家に帰ってきたのか答えを見つけるべく、ここから物語は始まる。導かれし者との運命の出会いを求めて・・・(鳥

Fin

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