『奪取からのダッシュ』

俺は走っていた。ただひたすら・・・。なぜか?それは・・・(我流
おっと、こんな事を言っている間にも「アイツ」はすぐそこまで来てしまう。走らなければ…。(そらは
そう、俺は駄菓子を万引きして駄菓子屋の店主である吉村のばーちゃんに追いかけられていたのだ。(我流
吉村のばーちゃんとは顔馴染みだ。ほんの出来心だったがたった10円位、くれてやってもいいだろうよ。(そらは
それにしても、速い。吉村のばーちゃん、通称よしえは足が速い。むしろ俺のほうが息がきれてきたくらいだ。(我流
「アイツ」は一体何者だ?一日中杖無しでは歩けないハズだろ?俺は恐ろしくなって公園に逃げ込んだ。(そらは
バチン!背中に衝撃が走る。俺は一体何が起こったかわからなかった。恐る恐る後ろを振り向くと、
よしえが電動ガンで撃ってきているではないか。そんなのさっき持ってたか・・?などと考える余裕はなかった。(我流
俺はとっさにその場にあった(某)マジカルステッキ☆を手にした。(そらは
だがそのアイテムを使うにはどうやらMPが足りないようだった。推測だが、たぶん腹が減っているからだと俺は考えた。
俺はおもむろにポケットに手を突っ込んだ。そして懐かしいその感触に俺は震えた。そう、さっきパクったこんにゃくゼリーだ。
そしてそのこんにゃくゼリーの封を切り、下のほうを指で押し出して口に含んだ。
「な、なんてうまいんだ・・・!」(我流
「なんて事を…。」さっきから鬼の形相だったはずのアイツも今はタダのヨボヨボのばーちゃんと成り果てていた。(そらは
「チャンスだ!どっせーい!!!」
俺はマジカルステッキ☆をヤリのように投げつけた。たまたま先端が尖っていたソレは、よしえの左胸に見事に突き刺さった。
「ビンゴ」(我流
こうして街の平和は一人の男によって守られた…。はず?(そらは

Fin

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