『碧頭巾ステラ〜鮮血の宴〜』

碧頭巾ステラ:女
ホワイトタイガー:男
おばあちゃん:女
ナレーション:男or女

ナレ:時は1876年2月24日、語り継がれる童話赤頭巾。この話には裏があった。知られざる真実が今、解き明かされる。

おばあちゃん:今日はいい天気だから、少し外に出て新鮮な空気を吸ってこようかしら。

ナレ:通常であれば、赤頭巾はおばあちゃんの病気を知らされ、薬を持ってお見舞いに行く。この知らせは一体どこから…?
  実は赤頭巾のお母さんが知らされたのは真っ赤なウソ。それにデマを流したのは赤頭巾に出てくる狼ではない。
  闇を好む碧頭巾ステラ。こいつが張本人である。赤頭巾シャルルはまんまと騙されおばあちゃんの家へと向かう。

ステラ:私は嫌われ者のステラ。光を嫌う邪悪なステラ。今日こそシャルルを罠にはめ殺してやる…!
   どうしてかって?決まってるじゃない。大好きなおばあちゃんを奪われたからよ!
   私とシャルルは姉妹だけれど、いつも可愛がられるのはシャルル…!シャルルシャルルシャルル!
   憎い…憎い…憎い憎い憎い!殺してやる…!
ホワイトタイガー:落ち着けステラ。光が欲しいのか?
ステラ:あなたには分からないでしょうね。人の憎悪がどれだけ恐ろしいものなのか。
   地に堕ちた天使が悪魔に成り果てる様をとくと見届けるがいいわっ…!
ホワイトタイガー:解せぬな。仮にも血を分けた者がこれほどまでに憎しみを抱くとは…。
        本当にいいのか?奪えし魂は二度とは戻らない。
ステラ:構わないわ。生まれてから今日まで日の目を見ることはなかった。
   光が消え去れば、後は闇だけが残る。私の世界が広がるのよ!くすっ…。
ホワイトタイガー:承知した。噛み殺せばいいんだな?
ステラ:そうよ!バラバラにしておしまい!おばあちゃんは渡さない。永遠に私だけのものよっ…!はははっ…!

ナレ:碧頭巾ステラは赤頭巾シャルルが幼少期から大層可愛がられていたことを妬んでいた。
  殺害計画が度々失敗に終わっていたのは、ホワイトタイガーがそれを抑えていたからである。
  しかし彼女の怒りと悲しみが頂点に達した時、ホワイトタイガーは望みを叶えてやることにした。
  同じ闇に生きる者として。

おばあちゃん:おやまぁ、シャルルかい?こんな所まで一人で来るなんて危ないことを…。
      この辺りは狼が出るから気をつけておくれ?…私が病気を?誰がそんなことを…。
      見ての通り私はピンピンしているよ。わざわざお薬まで持ってきてくれるなんてねぇ。ささ、家にお入り?

ナレ:そう言っておばあちゃんはシャルルを家へと向かえ入れた。

碧頭巾ステラ:いい?シャルルが家から出てきたところを狙うのよ。分かった?

ホワイトタイガー:腕を。
ステラ:えっ…?
ホワイトタイガー:どちらでもいい。腕の肉を喰わせろ。
ステラ:ちょ、何よそれ!そんな話聞いてないわっ!
ホワイトタイガー:契りを結んだであろう。忘れたとは言わせんぞ。さぁ、腕を出せ!
ステラ:ちょっと…待ちなさいよ…っ!やめてっ!離してっ!
ホワイトタイガー:諦めろ。血肉を捧げしは悪魔の契り。ステラの肉は私のものだ。
ステラ:嫌っ!離して!…ギャァァァ!!
ホワイトタイガー:(食べながら)…若い娘の肉はやはり味が違うな。人間は所詮肉の塊。私にしてみればただのエサだ。
ステラ:あぁ…私の腕がっ…腕がぁっ…!
ホワイトタイガー:ステラ。罪もない人を殺すにはそれ相応の代償がいる。命を奪いたければ、己の命を差し出さねばならん。
        私はこれまで何度もステラの行き過ぎた行為を止めてきた。
        自らを破滅に追いやる契りなど、私はしたくなかった。
        だが、頭に血が上ったステラは、とうとう反対を押し切って悪魔の契りをしてしまった。
        内緒でな。私とて仕方なくしている行為なんだ。己の罪を悔いよ。

ナレ:ホワイトタイガーはステラの左腕の肉を喰いちぎると、おもむろに服を一枚ずつ脱がし始めた。
ステラ:何…するの…?やめ…て…。
ホワイトタイガー:許してくれステラ。仕方のないことなんだ。許してくれ…。
ステラ:やっ…やっ…。

ナレ:ホワイトタイガーはステラの透き通るような白い肌の甘い香りを嗅いでいた。
  ステラはあまりの恐怖で倒れこんだまま身動き一つ取ることが出来ない。
  噛みちぎられた左腕はドクドクと真っ赤な血が流れ出ている。

ホワイトタイガー:シャルルの事は心配するな。キッチリ始末してやる。だから今は苦痛に耐えるんだ。頑張れステラ。

ナレ:そういうと、ホワイトタイガーはステラの右乳房の淡い突起を舐め始めた。

ステラ:んっ…。

ナレ:シャルルの身体はビクリと痙攣する。次の瞬間、ホワイトタイガーはステラの乳首を奥歯で挟み、
  ゆっくりと力を入れて引っ張り始める。次第に痛みが身体を襲う。

ステラ:痛い…!ヤダヤダ!痛い痛いっ…!あぁ…っ!

ナレ:ホワイトタイガーはステラの細い乳首を潰し、一気に引き千切った。血が傷からあふれ出てくる。

ステラ:あぁ…っ!

ナレ:ホワイトタイガーはステラの乳房を食べ始めた。身体は出血のショックで痙攣している。

ステラ:あっ…あっ…!

ナレ:一通り食べ終わると、ホワイトタイガーは呪文のようなものを唱え、一瞬で狼に変身した。
  それからは通常の赤頭巾、シャルルのお話が始まるのである。
  碧頭巾ステラは、悪魔の祭壇に捧げられた憎しみの生贄となった。

END

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