『あかりん物語 第1話』
■登場人物
・♀立花あかり(タチバナアカリ):私立いろは中学校2年A組、今年14歳の元気系JC。運動が大好き。よく笑う。
・♂大槻渡(オオツキワタル):あかりの同級生でシャイボーイ。密かにあかりに想いをよせているが・・・。ツッコミ気質。
・♂高田健吾(タカダケンゴ):渡の親友でクラスのムードメーカー。とにかくアホ。愛称はケンちゃん。ボケ担当。
とある日の朝。私立いろは中学校教室にて。
あかりはいつもよりちょっと早く教室に着き、席に座っていた。
すると、
ガラガラガラ!
ケン「おはよ、アッカリーン!ww」
あかり「お、ケンちゃんおっはよー♪」
ワタル「あ・・・あかりちゃんおはよう」
あかり「ワタルもおっはーなのだ♪」
ケン「ワタルー、もっと元気出せよww」
ケンがワタルの背中をバンッと叩く。
ワタル「いでっ!?なにすんのさ」
あかり「2人共今日もラブラブだねーw」
ケン「そうそう俺たちニコイチだからよーw」
ワタル「そそそ、そんなんじゃないから!」
ケン「照れて照れてw」
ワタル「うざ」
あかり「ほんっと仲いいよねおふたりさんはw」
ケン「まーなw俺たち幼稚園児の頃からずっと一緒なんだぜw」
ワタル「そういえばそうだね。僕たちももう中2かぁ。早いね」
あかり「あかりはまだまだピチピチJCなのだ!」
ケン「女子はずるいよなそういう呼び方があってさ」
ワタル「JCのこと?」
ケン「そうそう、なんかいいかんじじゃね?じぇーしー」
ワタル「そ、そう?」
ケン「男子にもDCとかあってもいいんじゃね?でぃーしー!」
ワタル「ワシントンみたいだね・・・」
あかり「うけるww」
ケン「えー、いいと思ったんだけどなでぃーしー・・・」
あかり「それじゃケンちゃんとワタルで男子中学生の略称考えちゃえば?」
ワタル「えっ・・・」
ケン「いーねソレ!wのった!!」
ワタル「考えるつったってどうすんのさ」
ケン「男子中学生の略だろ?あ!だんちゅーせーとかどうよ?」
ワタル「ださ」
あかり「あはははwwおっかしーwww」
ケン「ダサいとか言うんならお前が考えてみろよワタル!」
ワタル「中男」
あかり「なかおwwwwwwwww」
ケン「人の名前みたいやんけww」
ワタル「じゃあケンちゃんは他なんかある?」
ケン「中男子(なかだんし)!!」
ワタル「いやそれ僕の案ちょっともじっただけだから!
それに禁止ワードスレスレだから!!」
あかり「・・・なかだし?」
ワタル「いやいやいやなんでもないよ!もうこの話はやめにしようか」
ケン「えーやめちゃうの?おもしろかったのに残念だなぁー」
あかり「じゃあなにするのー?」
ケン「一人ずつ好きな人言ってくのは?」
あかり「いーねーソレ!」
ワタル「・・や、やめたほうがいいんじゃないかな」
ケン「えーなんで?」
ワタル「いや、そそそういうのって知られたくない人もいるしさ、アハハ・・・」
あかり「気にしない気にしない!じゃーあかりから言うね!」
ケン・ワタル「ゴクリ・・・」
あかり「ピーポ君!」
ケン・ワタル「・・・えっ?」
あかり「だから、ピーポ君が好きなの!だって可愛くない?
あのキュートな見た目で市民の平和を守ってるとか超ステキ///」
ケン「・・お、おうwwそうかwww」
ワタル「そ、そうなんだ・・」
あかり「じゃーね、次ケンちゃん!」
ケン「俺はな・・・」
あかり・ワタル「ゴクリ・・・」
ケン「世界中の可愛い子全員好きだぜぇー!!www」
ワタル「おまえな・・・w」
あかり「やだぁーケンちゃん可愛けりゃだれでもいいとかw」
ケン「まぁまぁw・・で、ワタルお前はどうなんだよ?」
ワタル「・・・言えない」
ケン「いやいやいや一人だけ言わないとかダメだろーそれはw」
あかり「ねぇねぇ誰なのー?w」
あかりがワタルに顔を近づけるとワタルの顔がイキナリ赤くなった。
ケン「あれ?なんかワタルの顔赤くね?wオイオイどうしたんだよーw」
ワタル「な、なんでもねーよ!」
あかり「まぁまぁこれ以上いじめるのはやめたげようよwね?ケンちゃん!」
ケン「しょーがねーなぁ・・・わかったよw」
ワタルM(ほっ・・・よかった。本人目の前にして好きですなんて言えないよ・・///)
あかり「・・でも実は少し気になるのだw誰だろうねー?w」
ケン「ねーw」
ワタル「アハハ・・アハw」
ワタルはこうしてなんとか危機を乗り切った。ワタルの恋は果たして実るのか?乞うご期待。
-つづく-